結論!「ハイレゾ音源はほぼ全く無意味」

今巷で話題のハイレゾ音源。
詳しく書いている方が多いので端的に結論から言うと

「ほぼ全く無意味」です。

理由は以下の三つ

①通常人間の聴覚では聴くことができない。

②そもそも再生機器が再生できているか怪しい。

②聴けたとしても、大して曲の印象が変わるとは思えない。

一作曲家である私が、音楽業界に喧嘩を売って(笑)この無意味さを説明します。↓next

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まず、「ハイレゾ」の言葉の意味ですが、wikipediaではこう説明。

ハイレゾリューションオーディオ (英: High-Resolution Audio) とは、音楽用CD(CD-DA)を超える音質の音楽データの総称。略して「ハイレゾオーディオ」、「ハイレゾ音源」または単に「ハイレゾ」と呼ばれることもある。

ふむふむ。「CDを超える音質」おーーすげーとなりますが、CDはもともと人間には聴き取ることのできない凄い高い音の成分と、凄い低い音の成分をカットした音質で録音されています。

聴こえないならデータに入れててもしょうがない。重くなるだけだし。だから「コンパクト」になったのですね。

で、今回のハイレゾ音源。CDには録音されてないこの部分が録音されてるんです!!・・・

つまり、人間の耳では聴くことのできない高すぎる音と低すぎる音がまた録音されてるんです!!

ね、無意味でしょ!!

▼情報
CDに収録される音源データのスペックは「44.1kHz/16bit」

どちらもデータ量の多さを示す単位です。数値が大きければそれだけデータ量が多いので高音質です。色々区切りの良いところで数値はあり、

ハイレゾ音源は一般的に「96kHz / 24bit」なのかな。

▼情報
人間が聴くことのできる可聴域、つまり音の高低の限界は、

下は20Hz程度から、
上は~20,000Hz程度(年齢・個人差あり)

CDはこの可聴域を越えた聴こえない無意味な部分を「44.1kHz/16bit」という器の大きさに合わせてカットし、データ量を落としていたわけです。↓next

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ハイレゾ音源は確かにこの豊富なデータ量は録音され、きちんと音源に含まれた状態で流通されますが、人間の耳でそれを判別・区別して楽しむことはほぼほぼできないのです。

なぜ「ほぼ」なのかは、

①ハイレゾには耳で聴こえる可聴域の音も多く収録されているという(メーカーの主張)こと
②個人差で聴こえる範囲が違うので、超人的な耳を持った人には違いが分かるかもしれない

という理由があるからです。実際に聴こえてる範囲の音でもCD音質とは違いがあるとされていますが、それを聴き分けて楽しめる人が一般的な環境の人の中にどれだけいるでしょうか。実際そんな細かいところまで聴ける人はまずいないはずです。耳の肥えたプロが、ちゃんとしたプロの音響環境で聴いたらどうなるかな?というレベルの話です。それでも怪しい。

更に悪口を書きますが、再生機器によってもきちんと音源を再現できる優れたものとそうでないものがありますから、今聞いているスピーカーが音源に含まれたハイレゾを再生してくれているかどうかも怪しいのです。
スマホなどのスピーカーで音楽を聞くと、低音域が聞こえづらくて、シャバシャバした感じに聞こえると思います。あれはスマホスピーカーのスペックでは低音を再現することができず、実際には「鳴っていない・小さな音でしか再生できていない」という状況になっているからです。ハイレゾ音域は人間の耳で聞く前に、スピーカーによってはまずきちんと再生されていない可能性があるのです。

もし聴き取れたとしても、CDの音質で十分なように曲を作ってあるので、それで大して印象が変わるとは思えないですね。

【まとめ】

嗅覚が人間の10万倍優れている犬が、ささいな臭いを嗅ぎ分けれるように、聴覚が発達していて、超音波を発することができるコウモリならこのハイレゾ音域の高音域は聴くことができるでしょう。

それを高音質音源だ!と言って発売されたものに、「やべー、新時代だ」と言って飛びつくのは、ハッキリ言ってドブに金を捨て・・・以下略。

よく考えてご購入くださいね。

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