サクラマス、ヒカリ、ヤマメ、それぞれ釣れたので色々比べてみた

ヤマメ3種コンプリート

 5月中旬。遠野の猿ヶ石川で30cmのサクラマス、20cm強のヒカリ、ヤマメの3種類が1日で釣れたので、体表の模様と身の色を比較してみた。銀化/スモルト化している最中のヒカリが釣れたことで、3者の比較が面白いものになった。

上からサクラマス、ヒカリ、ヒカリ、ヤマメ

 サクラマスとヒカリが釣れたのは田瀬湖の上流区域。釣りマップ本に釣れる魚種として書いてあったので行ってみたら確かに釣れた笑。湖でサクラマス化しようとする個体が集まりやすいのかも?と考えたが実際はどうなんだろう。(湖から更に海まで下るのはかなり大変そう)

体表の模様

動画を撮ってみた。

背中の斑点・パーマーク・銀化・体高・ヒレの黒化

順番にヤマメ、サクラマス、ヒカリ、ヒカリ

ヤマメ:この個体は釣った段階で既にパーマークがかなり薄めだったので、まだヤマメの体を成していつつもスモルト化し始めるところだったのかもしれない。ヒレはまだ赤みを帯びているのが確認できる。腹部の傷は自分で岩にこすったか、何かに襲われたのか。

サクラマス:30cmの個体なのでサクラマスとしては小さく、スモルト化が終わったばかりだったのかもしれないが、パーマークはもう認識できないくらい銀化していた。背中の斑点はヤマメが粒が大き目の綺麗な円形なのに対して、サクラマスは細かく歪んだ模様に見える。ヒレは尾びれは全体が黒くなっているのが確認できる。背中の傷はカワウにでも襲われたか。

ヒカリ:面白いのがヒカリ。背中の模様はヤマメとサクラマスの模様の特徴が両方混在しているのが確認できる。パーマークは側面から見ると全く見えないほど銀化しているが、背中から見ようと角度を変えるとヤマメだった頃のパーマークがしっかり確認できる。撫でると模様が変わる絨毯のよう笑。ヒレはヤマメの頃先端が赤かった部分がまず黒化を始めている状態。背びれも先端だけが黒化しているのが確認できる。そして体高は同じ体長のヤマメに比べて1cm弱程低く、シュッとしている。wikiかどこかに「肥満じゃなくなる」旨の特徴が書いてあったが、その通りだった。「ヤマメは肥満」というのが笑えるが笑。焼いた後の画像でも違いが明確に分かる。そして面白いのが身の色。

上がヤマメ、下がヒカリの体高。身の色も若干違く見えるが……

身の色と味

ヤマメとヒカリ、ヤマメとサクラマスの身の色比較

 そして身の色だが、ヒカリの段階で既に赤みを帯びているのには驚いた。海から帰ってきたサクラマスが食べ物が変わって赤身っぽくなるのは理解できるが、まだ川にいる段階のサクラマス、そしてスモルト化の途中のヒカリまでも身の色がこんなに違うとは思わなかった。

 気になる味だが、こうやってヤマメと食べ比べるとサクラマスの味の良さに気が付かされる。マス類の中では一番美味とされているようだが、確かにそうなのかもしれない。サクラマスとヒカリの味の差は、違う日に食べたのもあってそんなに違いは無かったように感じた。

 海に降りなくともスモルト化しただけでこんなに身の色が変わり、味も変わる。不思議な魚、益々好きになった。おしまい。

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